


「第52回 海外日系人大会」こどもスピーチ
10月26日(水)から28日(金)まで、東京の憲政記念館おいて、「第52回海外日系人大会」が開催されました。
今年は海外22か国からの参加、そして日本在住の日系人が一堂に集まり、祖国と移住国との国際交流、国際理解の強化活動を主な目的として実施されました。3日間にわたる大会では、震災への支援についての発表、秋篠宮同妃両殿下との交流、JICA、外務省関係のレセプションなどが行われ、本校松本校長は、開会時から招待を受け、各イベントに参加させて頂きました。
3日目、28日(金)の「在日海外日系人こども発表会」では、光栄なことに、ムンド校の生徒が国内の日系人子弟の代表として、自分の将来について日本語でスピーチする機会を頂きました。
小学部は5年のマツオカ ジョナタン(パラグアイ)、中学部は2年のトレス アヤコ(ペルー)、高等部は1年のカイヤ ラファエル(ブラジル)が校内で選ばれ、1か月以上前から準備をし、練習を重ねてきました。
当日は、3人のスピーチに先立ち、松本校長がムンドデアレグリア学校の創立から現在に至るまでの苦労の軌跡、そして「学習」としての母語教育と、アイデンティティーの確立に重点を置いた教育理念などについて話し、会場の方々に称賛の拍手を頂きました。
スピーチ本番は、子どもたちの緊張がピークに達した状態でスタート。まずは、小5のジョナタン(パラグアイ)の『10年後のぼく』というテーマで始まりました。「日系パラグアイ人として、世界で活躍するサッカー選手になって、両親のためにいっぱいお金を稼ぎたい!」と話し、会場からたくさんの拍手を頂きました。
次に、中2のアヤコ(ぺルー)は、学校の様子を「高校生のカップルがイチャイチャしていたり、お母さんが恋しくて泣いている小さい子がいたり・・・」とユニークな表現を交えて話し、目に浮かぶようだと笑いとともに会場は和やかな雰囲気になりました。そして、病気を抱える同級生のことがきっかけで、看護師になりたい旨を「将来に向かって」というテーマで語りました。
最後に、高1のラファエル(ブラジル)は、「私の夢」というテーマでした。13歳違いの弟が病気になって入院した時、医師の仕事に感動し、どんなに大変でも日本で医者になりたいと多くの方々に強く訴えることができました。
発表時は、200人以上の各国の日系の方々に加え、駐日ペルー大使のカプニャイ様、在ペルー日本大使の福川様、そして駐日パラグアイ総領事のピントス様にもご臨席を賜り、そのような場でスピーチの機会を得られたことは、ムンド校としても大変名誉な機会となりました。
発表後の海外日系人協会会長とサンパウロ大学の二宮教授の講評では、「ムンド校の生徒たちは、より具体的に夢を描けていて、学校の教育の証しですね。」と子どもたちだけでなく学校としての高い評価も頂き、大変うれしい結果となりました。
3人とも初めての経験でとても緊張していましたが、それぞれが真剣な熱い思いを堂々と壇上で話すことができ、間違いなく、これからの自信につながることでしょう。
今回スピーチした3人だけでなく、ムンド校に在籍するすべての子どもたちが、将来に『夢と希望』を持って、毎日を大切に過ごしてほしいと改めて感じました。
ムンドの子どもたち、夢に向かって頑張れ!!
そして、今回お世話になった海外日系人協会の方々、会場に来て下さった皆様に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました!