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(一般社団法人)静岡県自動車整備振興会様に「職業講話」を実施していただきました
9月1日と7日の2日間、リモートにて高校生にむけて整備士の職業講話を実施していただきました。
整備士になるためには通常専門学校に進学しますが、生徒の保護者の多くが経済的な問題を抱えています。これまでも進学を希望しても金銭的な問題で断念しなければならない生徒が多くいました。今回の職業講話は「自動車整備工場で働きながら国家資格を取れる」ことをお話しいただけ、また一つ生徒の進路の可能性が広がるものとなりました。
職業講話は9月1日実施の予定で準備を進めていただいていましたが、静岡県にも8月下旬に緊急事態宣言が発出され、学校は生徒の安全を守るためリモート授業に切り替えざるを得ませんでした。職業講話については延期の選択肢もありました。しかし、ブラジル人学校の卒業は1月なので、3年生のためには1日にどうしても開催したいとの意向をお伝えしリモートでの実施を快諾いただきました。
日本語で実施される講義については、ブラジル人学校では生徒の日本語レベルが様々なので、日本語が初級レベルの生徒にも講義がわかるように配慮しなければなりません。一番簡単なものがその場での通訳ですが、子どもたちにとっては非常にストレスがかかるものです。両言語を聞かないといけないので、生徒の集中力が途切れ、せっかく日本語で講義を聞くいい機会であるにも関わらず日本語に集中できないからです。
そこで、パワーポイントの資料をポルトガル語に翻訳し、当日は日本語でお話しいただきながらポルトガル語のパワーポイントをご使用いただき、講義後の質問のみ通訳を介するという方法を取りました。この方法は打ち合わせ・メールのやり取り・リハーサルとかなりの準備が必要でした。そして、リモートでの開催に切り替えたため、1・2・3年生、学年ごとに3度にわたり講義をしていただき、講義をしていただいた方にはお忙しい中、多くの時間を割いていただいきました。
3回にわたり実施していただいたおかげで、今回の職業講話には64名(国籍:ブラジル・ペルー・パラグアイ)が参加することができました。
◆ 講義後の生徒からは
・知らないことをたくさん学べてとてもいい経験になった
・専門家の方から専門分野の話を聞けてとてもよかった
・働きながら勉強し資格を取ることができるのは非常に興味深かった
・整備士がどんな仕事なのかを聞くことができてよかった
などの感想が聞かれ、生徒にとってとてもいい機会となりました。
今後、生徒が希望すれば職場見学・職場体験・インターンシップもご対応いただけます。
(すでにインターンシップを希望の生徒がいるので、近日中に実施していただく予定です。)
※キャリア教育事業は、『ドコモ市民活動団体助成事業』からの助成金により実施しています。
MCF公式WEBサイト(http://www.mcfund.or.jp/)