


2月2日、3日、5日、将来日本で働きたいと希望している中等部・高等部の生徒が職業見学をさせていただきました。この職場見学は、浜松ハーモニーロータリークラブ様のご協力により実現したものです。
本校の生徒は、卒業後、日本に定住する者も少なくないため、外国人学校である本校においても、日本社会で働くためのキャリア教育は非常に重要です。何故なら、保護者が外国人であること、工場労働者であることを考えると、家庭では、日本の様々な職業について子どもたちに教えることができないからです。また、日本社会に適応するためには、キャリア教育に加え、日本の文化・習慣・マナーも学ぶ必要があります。
日本の文化・習慣・マナーについては、学校で指導することはできても、キャリア教育を学校ですべて担うには限界があります。今回ハーモニーロータリー様より職業見学の機会をいただくことにより、生徒たちは日本の会社を知り、自分たちの将来の仕事について考えるきっかけになったと思います。
今回、職業見学をさせていただいたのは、幸和ハウジング様、中日新聞社様、K-mix様の3社です。中高生の生徒が各社5名ずつ参加し、担当の方に社内をご案内いただき、仕事の内容についてご説明いただきました。将来建築士を目指している高校生の女子生徒は、今回の職場見学を非常に楽しみにしており、事前に建築の専門用語を予習し当日に備えました。職場見学で実際に家が建てられるまでの工程を学び、モデルハウスを見学したことで、より建築士になりたいという気持ちが強くなったようです。
中日新聞社様では、女性記者の方が見学に同行くださり、翌日の新聞に記事が掲載されました。
K-mix様の職場見学では、生徒2名が「モーニングラジラ」に生出演させていただくというプレゼントまでいただきました。
参加した各生徒にとって、初めての企業訪問だったので、全員非常に熱心にメモをとっていました。実際の仕事場で仕事内容をご説明いただいたことで、仕事に対してより具体的にイメージができるようになったようです。将来、日本で生活し、日本で働きたいと希望している生徒が、職業の選択肢が増えるよう、そして、日本社会に貢献できるようにこのような機会を与えていただき感謝いたします。